タイトル
2 May 2001 vs Boston Red Sox

 3回裏、イチローvs野茂の第2ラウンド。野茂投手はここまでヒットを打たれておらず、この回も簡単に2アウトを取ってイチロー選手を打席に迎えた。バックスクリーンを見ると、イチロー選手がプロ入り初ホームランを打った相手が野茂投手という文章が表示されており、情報力のすごさに驚いた。肝心の対決はというと、ストライク先行のピッチングが続いていた野茂投手が2ストライク1ボールと追い込んだあとの4球目、軽く当てただけのように見えた打球は力なくセンターのグラブにおさまった。
野茂vsイチローその1

 続いての対決は5回裏にやってきた。マリナーズは4回にマクレモア選手の3塁打とマルチネス選手の2塁打で同点に追いついており、この回も2死後にラストバッターのギーエン選手がセンターオーバー2塁打を放った場面。カウント2-1と追い込まれた次のボールは投げた瞬間からイチロー選手の方へまっすぐ進み、さっと体を反転させたイチロー選手の背中へドスン。苦しそうな表情で空を見上げたイチロー選手は、バッターボックスにしゃがみこんでしまった。すると場内からまたもやすごいブーイングが沸き起こる。それでも野茂投手は何事もなかったようにマウンドに立っており、メジャーリーガーとしてのプライド・風格を感じた。ベンチから出てきたピネラ監督にお尻をたたかれるように1塁に向かったイチロー選手に、ファンから温かい拍手が送られた。
シアトル・タイムス  この後、2番のマクレモアが四球を選び、満塁のチャンスでマルチネス選手が登場。あちこちから「エーードガーー!」という低い声が。セーフコ・フィールドではすっかりお馴染みのようだ。マルチネス選手が期待に応え三遊間を抜けるヒットを放つと、イチロー選手は迷うことなく快足を飛ばして2塁から楽々ホームインした。この瞬間、場内は総立ちのスタンディングオベーション。バックスクリーンには「SODO MOJO」の文字が踊り、しばらく拍手が鳴り止むことはなかった。これぞメジャーリーグ、マリナーズの本拠地セーフコ・フィールドを思う存分楽しんだ。ちなみに、「SODO MOJO」はシアトルの方言で、「SODO」は”ダウンタウン南部”、「MOJO」は”盛り上がっていこう!”という意味とのこと。